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精霊使いと魔法国家

5章 2.言葉に刃の鋭さ

 扉のノックをするなんて慎ましやかさを持ち合わせていないのがセルクさんだ。気心を許してくれていると言えば聞こえはいいけど、突然扉を開いて部屋に飛び込んでくるのはいただけない。
「やっほーぅ」
 底抜け笑顔のセルクさんを見ながらこれまで俺も同じようなことをしてなかっただろうかと考えるのも何度目だろう。反面教師という言葉がぽっこりと思い浮かんで、これからは気をつけようと思ったりする。
 セルクさんはご機嫌な様子で近寄ってきて、俺の手元をのぞき込んだ。
「どう?」
「いやどうとか言われても」
 暇を持て余していつだかアイリアさんが持ってきてくれた歴史書をぱらぱらとめくってはいたけど、相変わらず内容の方はさっぱり頭に入ってきてない。
「もうちょっと読みやすいのないかな。暇つぶしにもってこいなの」
「読み方の問題だと思うよ?」
 セルクさんは笑顔のまま首を傾げた。
「穿った見方をしたらかなり面白いよー」
 俺が机に放り出した本をセルクさんは手に取った。ぱらぱらと適当に繰って、ほらだなんて突き返してくる。
「ほらこの辺」
 セルクさんは左ページの真ん中あたりを指さしながら軽い調子で話してくれた。セルクさんのことだからその話っぷりは面白くて、興味を引かれて指さされた辺りを読んでみる。
「と言うわけで俺は――って何、ソートちゃんその不審そうな顔」
 得意そうな顔で語っていたセルクさんは不思議そうに首を傾げる。俺は彼から顔を逸らした。
「本文の内容がかけらも反映してない話のよーだけど?」
「かけらもだなんて失礼なっ。ちゃんと史実を踏まえて、当時の状況を想像で補填しただけなのに」
 どこまで憤慨したような声色が本気なのかはわからないけど、セルクさんの読み方ってやつが俺には真似できないことだけははっきりと理解できた。
 セルクさんの指さしたのは他愛もない出来事が淡々と記されているところだった。俺に興味を引かせる要素なんてそこには全くないくらいの。
 それをおもしろおかしく話ができるくらいだから――まあ、この国の歴史知識の裏打ちがあるからできることだってのは間違いないだろうけど、もっと間違いないのはセルクさんが口から生まれてきたことじゃないかって思える。
 いやわかんないけどそんなこと。
「レイドルさんじゃないけど、セルクさんは才能を無駄に浪費してると思う」
 俺の言葉にセルクさんは目をぱちくりとした。
「セルクさんの言ったようなことが書いてある本なら読みがいがあるだろうけどなあ」
「いやー、ないんじゃない? 歴史は美化して持ち上げて持ち上げて威光を世間様に知らしめるもんだからねえ」
「歴史書じゃなくていいんだけど」
「そーなの?」
「何で意外そうな顔なのか不思議なんだけど」
 セルクさんは自分でも不思議そうに首をひねる。
「いやー、何となくソートちゃんは気に入ってくれるんじゃないかなーと思ったというか?」
「俺にそれを聞かれても」
「いやそーなんだけど。そうか、お気に召さなかったかあ。じゃあ今度はもっと面白いの持ってくる」
 最初からそうしろと言いたくなって、はっと気付いてやめる。
「それより早くここから出たいんだけど、俺」
「オーガスちゃんがうるさいし俺もそうしてあげたいのは山々だけど、無理」
 妙な笑顔でセルクさんはきっぱり言い切った。しばらく俺が王宮に残留することになったと告げたときのオーガスさんの恐ろしさを、セルクさんは例によってどこまで本当かわからない口調でみっちり語ってくれた。
 どこからどこまで真実かわからなくても、今の微妙な笑顔からすると相当嫌みやらなんやら言われたんだと思う。
 内容を要約すると「人手が足りないのになにやらかしやがったんだこのボケ」って感じだったようだ。
 嫌味を言われたくらいでめげそうなセルクさんじゃないけど、オーガスさんが怒ったら怖そうだって思うからそれなりにへこんでるんじゃないかな、と……期待したい。
「俺はしがない下級貴族だからねえ。王族の方々のご意向には逆らえないのよー」
「オーガスさんだって一応王様らしいけどな」
「あの人は王様って言っても、らしくないからねえ。それに一応俺はこの国に仕えてるけど、オーガスちゃんには仕えてないから」
 せいぜいの嫌みは非のつけようのない事実に言い負かされて、セルクさんに気付かれないようにそっとため息をはく。
「毎日グラウトにあれこれ連れ出されてうんざりしてるんだけど」
「あの殿下はよく働くねえ」
「セルクさんにいいように踊らされてるのが気に入らないみたいだったぞ」
「だろうねえ」
「自覚してんのかよ」
 目をむいて問いかけるとセルクさんは神妙にうなずいた。
「プライド高そうな人だし、人の思惑に乗るのは嫌だろうね。それでも乗ってくれてるのはソートちゃんのためだよ」
「どこが俺のためだ」
 連日の夜会は一週間後に控える戴冠式に向けて徐々にその規模を増している。偉そうな肩書きを持つ人たちの群に俺を飛び込ませる行動は憂さ晴らしも兼ねた俺へのからかいと、ちょっとの義務感じゃないか?
 グラウトにしてみりゃ、変なことに巻き込まれたんだから憂さ晴らしの一つや二つしなきゃ気がすまないってのはわかる。でもそこへの思いやりを混ぜ込む必要なんてさっぱりない。
 セルクさんはいたずらっ子のような笑みを一瞬浮かべて、取り繕うように真顔になった。
「ソートちゃんはフラストが頂きますよってアピールしてるんじゃない」
「はあ?」
「ホネスト本家は二人兄弟なわけ」
「それはもう聞いた」
 よく覚えていましたとセルクさんはにっこりして、指を二本立てた。
「で、もうすぐレイちゃんは王家に婿入りしちゃうワケ。本来、王女様の旦那様になる人ってのは別に領地を持ってよーが、実家の跡取りだろうがかまわないってことにはなってるんだけど。えーと、ほらなんての? そっちの方が身分が釣り合うってんで、奨励されてるっていうか」
 セルクさんは説明しながら指を一本折った。
「でも今回に限って言えば、特例なんだよね。レイちゃんが王様になっちゃうんだから。ラストーズ史上初だよ、婿入り王様。王様が兼業はいけないでしょ」
「――そんな気はする、けど」
 言っていることは何となくわかるものの、話の行き先がどうしても見えなかった。
「そうすると、ホネストの跡取りはどうするかって話になるわけね。分家の誰かが継げばいいってことになってたけど、そこでレイちゃんの弟が出てきたら――わかる?」
 かんで含めるかのようにセルクさんが言うと、ようやくおぼろげに言っている意味が分かってきたような、こないような。
「本家のもう一人の息子が生きてるなら、そっちの方がいいってことか?」
「そゆこと」
「それがわかってて俺を偽者に仕立て上げたのか?」
 さすがに聞き流せることじゃないからぎろっとにらみつけた。セルクさんはちっとも堪えたようなそぶりもなく、あっさりとうなずいてくれた。
「なっ」
 とっさに文句が出ない俺をなだめるように、セルクさんはまあまあと手を振る。
「いてもそんなに人数いないし、そんなに心配することないけどね。まさかそんな羽目になるようなへまを俺がするとお思い?」
「短いつきあいの中で自分が信用に足る行動をしてきたなんて、まさか自分で思ってないよなセルクさん」
「なぜか皆様に信用できないと大評判だね、不思議なことに」
「ある意味自覚してんじゃないかよそれはー!」
「まあまあまあ、興奮すると体に毒よ?」
 激高する俺に再びセルクさんは手を振った。
「基本的に勝てない勝負は仕掛けない主義だよ、俺」
「ふーん」
「うわあソートちゃん冷たい。あのね、でも実際のところソートちゃんが、っていうかレイちゃんの弟のシーファス君が、って言った方が正しいけど、彼がホネストを継ぐには問題があるわけ」
 なだめるように話し始める彼に視線だけで続きを促す。セルクさんはちょっと続きに迷うような沈黙を挟んで、再び口を開いた。
「精霊使いだからね。この国はそういう国なの――ソートちゃんには理解できないかもだけど。それでもかまわないって人もいるだろうけど、その弟君がフラストの殿下と知己で将来を嘱望されてるんだって言ったら、喜んで差し上げましょうって気分になると思うよ。精霊使いを好まない貴族は多いし、ホネストの当主の座を狙う分家の人間も多いだろうから」
「……なんか、こう。大人の世界だな」
 他になんて言っていいもんだか。セルクさんは俺のコメントに腕組みをしてしかめつらしい顔でうなずいた。
「精霊使いと魔法使いなんて、そう大差がないと思うんだけど」
「たとえ同じ食事を注文したって、皿によって微妙に量が違うでしょ。隣の人の皿の方が多くておいしそうに見えるものなんだよ。ソースの量が違うとか、向こうの方が新鮮そうな材料を使ってるとか――そう思ったらソートちゃんだってちょっとは人がうらやましくなるんじゃない?」
「何でいきなり食い物なんだよ」
「わかりやすいでしょ?」
 無邪気を装った問いかけに素直にうなずくのはしゃくだけど、わかりやすいのは悔しいことに事実だった。
「腹減ってくるからそういうたとえはやめて欲しいよ」
「あ、ごめん?」
「誠意が足りねえし」
「うふ。まあそんなわけで、えーっと似てるようなものでも他人が持ってるものの方が良さそうに見えるわけよ。力なんて、使い方一つなのにねえ」
 呆れたようなため息にはふざけた気配がひとかけらもない。思わずまじまじと見つめると、セルクさんは一瞬でふざけた気配を身にまとった。
「ま、俺が気に病むような問題じゃないけど。どこまで話したっけ?」
「レイドルさんの弟が跡継ぎになる可能性はなさそうだってところか?」
「そうそう。くだらないことにこだわる人が多いのは嘆かわしいけど、そんなわけでソートちゃんは面倒に巻き込まれない計算なのですよ。そりゃもう、フラストの殿下がだめ押しでものすごーく頑張ってらっしゃるから。あそこまでアピールされたら、ラストーズとしちゃその子、うちの有力貴族のホネストの跡継ぎなんですけどなんてまさか言えないし、言いたい人間もほっとんどいないしね。わかった?」
 そうやって聞かれると、わかったんだかわかってないんだか微妙なんだけど。
「なんとなく?」
「ソートちゃんをこれ以上の面倒に巻き込んだら俺がなんかいろいろ怖いから、心配すること無いよ」
「面倒の原因は間違いなくセルクさんなんだけど」
 じーっと目を見て言ってみたら、さすがのセルクさんも良心が咎めたらしい。明らかに視線を泳がせて、じりっと後ずさった。
「えーと、俺は神ならぬ人の身なので、四方八方がうまく行くように配慮するなんてとうてい無理なわけですよ」
「無理っぽいところが全部俺の肩にのしかかってる気がするのは気のせいか?」
「……だって、ほら。少なくともレイちゃんはそのソートちゃんの貴い犠牲のおかげで、今最高潮に幸せ気分だよ?」
「犠牲って表現はどうなんだよ……それに、レイドルさんはそれで満足したかもしれないけど、本物のシーファスさんは今最高潮に不幸かもしれないだろ」
 泳いだ視線がさまよって、自覚があるのか下に落ちた。
「かもね」
 感情がそげ落ちた静かな低い声。
「できるだけ、誰にとってもいいようにとは思ってるけど……人の感情は理屈じゃ読めない」
 いきなり天秤が真面目モードに傾かれても困る。すんげえ困る。
「え、あー。そりゃ、人の考えがぼろぼろわかったら面白くない、よ、なあ?」
 反則だろそれって思うし、そう思わせることこそが彼の狙いなのかもしれない。よくわからない俺のフォローにセルクさんは肩をふるわせはじめたから、俺の方が逆に渋面になったことを自覚する。 
「セルクさんっ」
 抗議の声にセルクさんはなだめるように片手を上げて、笑いの余韻を飲み込んだ。
「ごめんごめん」
「謝り方に誠意がないっ」
「ごめんなさい?」
「誠意のなさに代わりはないだろそれ」
「手厳しいお言葉ですこと」
 ぽつりとセルクさんはもらすと、非の打ち所のない態度できっちりと頭を下げた。
「悪いと思ってるよ。ソートちゃんのお人好しなところにつけ込んで、ひどいことをしてる」
「別にお人好しなつもりはないんだけど」
「それでも、レイドルの罪悪感って奴を消し去りたかったんだよ。過去ばっかりみて、自分が幸せになる資格があるかなんて自問してる人が王様なんて問題ありでしょ」
 幸せを感じてない人が人を幸せになんてできないと思うよって、セルクさんは続けた。確かに王様は国民すべてを幸せにしなきゃいけない職業だ。でもそれよりも、他に言いたいことがあるんじゃないか?
 気付かれないようにセルクさんの内心を透かしてみようとして、結局気付かれて首を傾げられてしまう。
「ねー、ソートちゃん。昼間、レイドルは楽しそうだった?」
 俺が何を考えたのかは考えてもみなかったのか、妙な猫なで声でセルクさんは聞いてきた。
「どーだろう」
 二人きりで話すなんて滅多にある機会じゃない。片手の指で足りるほどの回数しかレイドルさんと話していないんだから。
「楽しそうっていうよりは、気を使ってくれてるって感じかなあ」
「遠慮しすぎで奥ゆかしすぎるよ、レイちゃん」
 セルクさんのコメントは俺にってよりはここにいないレイドルさんに向けたもののようだった。
「俺に申し訳なく思ってるのか、すんげー気を使ってくれるからかえって申し訳ない」
「不器用さんだなあ」
「どういう結論だよそれ」
 俺はため息をついてぐっと背もたれに身をゆだねた。
「なあ、セルクさん。俺がここにいるのはかえってあの人の重荷じゃないのか? いつばれるか分からない偽者の弟なんて、いればいるほど落ち着かないと思うんだけど」
「それはソートちゃんの気の回しすぎ。それよりもソートちゃんの存在がレイちゃんに与える影響の方が大きいよ」
「別に何も影響なんか与えてないし。話だって全然盛り上がらないんだぞ」
「そうなの?」
 不思議そうに問いかけるセルクさんには経験のない話なのかもな。相手が喋らなくても自分が絶え間なく話し続けそうな人だから。
「そうなんだよ。レイドルさんには下手に話しかけられない何かを感じるんだ」
「壁作っちゃう人だからねえ――だからシーリィちゃんともなかなかうまく行かなかったんだから」
 何でもない調子でセルクさんは言って、腕を組む。
「でもそれでもなんか、話したんでしょ? 無言で並んで歩いてたらホネストの兄弟は不仲だなんて噂が立っちゃうし」
「それはものすごく俺には関係ない話だな」
「うわひどい」
「まあ、ぽつぽつは話したけど」
「それはよかった。ねね、どんな話するの?」
 策士の顔を見せたかと思えば、今度は興味津々の子供のような顔。
「どんな――って、別に大した話は。グラウトと仲がいいんだねってことと、カディをあれから見かけないって話」
「んん?」
 簡潔に答えてみると微妙な反応。
「グラウトは夜会に毎回俺を連れ出すし、気になったんじゃないか? グラウトがカディに会わせろって言うんだって言ったらレイドルさんもあれから見ないから自分も会いたいって」
 セルクさんは目をぱちくりさせて、俺のことを見た。
「これ以上話すことは無いぞ。カディを紹介するのなんてかまわないけどあれから俺も見ないから紹介しようもないって話したくらいで終わったんだし」
「それだ」
「は?」
 ぽつりと呟いて、セルクさんは目を細めた。真面目な顔を覗かせて、俺の疑問には答えてくれない。考え深げに顔をしかめて、顎に手を持ってくる。
 どこを見てるんだかわからないし、何を考えてるのかもわからない。 
「なあ……何がそれなんだ?」
 多弁で明るい人が真面目な顔で黙り込んでいると心配になってくる。セルクさんは俺の問いかけに応じるように大きく息を吐いた。
「俺てっきりカディちゃんに嫌われてると思ってたんだよね」
「かなり明確にそうな気がするけど」
「だから避けられてるかと思ってた」
「だから王宮から姿を消したんだと思うぞ」
 俺の言葉にセルクさんは大きく頭を振る。
「家にも帰ってないよ。だからオーガスちゃんの不機嫌は日を増すごとに上昇中。俺をうまいこと避けて、ソートちゃんとは連絡とってるんだと思ってた」
「いや、全然まったくだぞ?」
「よろしくないね」
 妙にきっぱりセルクさんは言い放つ。
「それは非常によろしくない」
「よろしくないって――」
 どういうことだって聞く前にセルクさんは再び思考の海に戻っていった。ぶつぶつと何かを呟いたかと思いきや、突然に扉に向かって身を翻す。
「セルクさん?」
「ごめんソートちゃん、いろいろ動くけど、俺が関連してることだったら知ってましたって顔で許容しておいて」
「さっぱりわかんねーしそれ」
「ソートちゃんが厄介に巻き込まれないようにって調べものに行ったカディちゃんが戻ってこないのはよくない兆候だよ。性格からして、立ち去るなら去るで一言告げてくような人だよ、あの人は」
「そう言われりゃそうだけど、カディはあれで風主だぞ?」
「――オーガスちゃんから精霊達についてのよくない話は聞いてる。スィエンちゃんが影響された事件の話もね」
 らしくなく、振り返ったセルクさんの言葉は刃の鋭さを含んでいた。ひやりとした何かが背をなぜる感覚。
「あれから何日たったと思う? 取り越し苦労だったらいいけど、何かあったら困る。一度家に戻って、オーガスちゃんと相談してくるよ」
「ちょっ、それなら俺も」
「最近は放火はないけど、ソートちゃんが出たあとにそんなことが起きたら困ったことになるんだよ。レイちゃんの今後に影響したら困るし――フラストの殿下も立場が弱くなる」
 正論で俺の動きを止めさせてセルクさんは微笑んだ。
「心配しなくてもすぐに戻ってくる」
 そして俺の言葉も待たないでとっとと部屋を出ていった。
 優しいレイドルさんの名前や、なんやかやと迷惑をかけているグラウトの名前を出されたら追うわけにいかない。生身のセルクさんの代わりに、セルクさんの思考の後を追おうと椅子に背を持たせかけたまま俺は目を閉じた。

2006.07.18 up
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

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