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イリル・バーレィのこと

「オーケー。これで大体終わったわ」
「それはよかった」
 おそらく僕は満面の笑みをこぼしたことだろう。長いつらい時間が終わりに近づいた――それはかなり喜ばしいことだ。
 願わくば、その笑みがこれまでの対談に満足したからだと思ってもらえますように。なんとなくそんなことを神だかなんだかに祈りながら、僕はジャスティ・タイムズのインタビュアーがメモに視線を落としているのを観察した。
 彼女がペンをメモの一番下まで移動したのを見て、「それじゃあそろそろ」なんて言って席を離れようとしたら、だ。
 満面の笑み――間違いなく営業用のものだと思われる――を浮かべたインタビュアーが顔を上げたので、僕は出鼻をくじかれた。
「じゃあ、最後に聞かせてもらっていいかしら。イリル・バーレィを一言で言い表すとすればどうする?」
 また、難しいことを聞いてくるもんだ。すっかり終了気分だった為に、その一言は衝撃的だった。
「また、難しいことを聞きますね」
 口ではそう言いながら、実際のところそれはそう難しいことじゃないよなぁなんて思う。本音と建前ってやつは使い分けなくちゃいけない。
 一言でイリルのことを説明するならば僕は「あほぅ」という言葉を選ぶ。それをそのままインタビュアーに語れるほど僕が子供ではないのが残念だった。
 インタビュアーを落胆させない一言をひねり出そうと、テーブルに置かれたグラスに僕は手を伸ばした。



 それにしたって、何でこんな面倒なインタビューなんかに付き合わないといけなくなったか……。
 僕は適切な言葉を探すついでに思い返してみる。
 イリル・バーレィは僕の幼なじみだ。彼女のことを本音で簡単に言い表すのならば、先ほども言ったように「あほぅ」の一言に尽きる。もう少し詳しくと言われたならば、「紙一重の」と付け加えてみるだろう。
 イリルは僕より三つ下、十五歳だ。五年でトラルガの魔導学校を卒業した、といえばその才能はわかって頂けると思う。僕は彼女の三年前に入学して、つい先だって同時に卒業した――僕の八年だってそう悪い数字ではない。
 なにせ、あそこの平均在学年数は十年を超える。
 それを見るとイリルの才能は明らかにずば抜けている――それは僕も認めるが、彼女は根本的に自分のことをわかっていないのだった。そこがイリルが「あほぅ」な理由だ。
 卒業寸前に彼女は進むべき道を見つけた、と言った。彼女に目をかけている教授達がすべて彼女を引き留めようと努力したにも関わらず、一歩も引かなかった。
 教授達の行動は間違っていなかったと思う。
 人には向き不向きがある。イリルの才能は限られた世界の中で――つまり、学校のようなところで研究をする時に、おそらくは最も発揮されるだろう。
 僕を含めた周囲の人間にはそれがよーっくわかっていた。
 結論を言えばそんなイリルは卒業後、我らが故郷のターズではなくトラルガとターズのほぼ間に位置する中核都市ジャスティーでの客商売を志したのだった――それも、自ら起業して!
 同年卒業かつ同郷出身の縁で、僕がそれに巻き込まれたのは相当不幸な出来事だと思う。
 僕らがお世話になった教授は、イリルが馬鹿なことを言い始めた直後に僕の肩をぽんと叩いて言ったものだった。
「なあ、君ら幼なじみだろう? バーレィをよく見てやってくれ」
 僕としては故郷に帰ろうかなという腹だった。
 高学歴高収入が確定なのに田舎に帰るなんてもったいないって、姉さんなら恐らく言ったと思う。両親は諸手を挙げて賛成してくれただろうけど。
「僕は彼女の保護者じゃないんですが」
「何を言っているんだ」
 慎ましい僕の主張を教授は一笑に付した。
 自分でも思い返してみて、教授の言葉があながち間違ってないと気付いてちょっと落ち込んだ。落ち込みついででってわけじゃないけど、とりあえず軌道に乗るまでは付き合おうかなんて思ったのが運の尽き。
 最初はそれでも前向きな気持ちでこの街にやってきたんだ。直後激しく後悔したけどね。
 イリルがよくわからない行動に出るのは、残念ながらいつものことだった。僕が物心着いた頃にして彼女が赤ん坊だった頃はさすがに普通だったけど。
 ジャスティーで起業する、彼女との短い旅の間に僕が仕入れた情報は実にそれだけ。つまりそれは旅に出る前からわかっていたこと以上に何もわからなかったってこと。
 彼女は在学中に一財産を成していた。彼女の三段階スキップを後押しした研究――ミセス・マナムスの飽和理論の発展とその有効活用――が、トラルガどころではない国の主要都市に伝わって、イリルは一時期各都市で講演だの、アドバイスだのに精を出していた。
 王家主催のパーティにまで招かれて、国王様にお言葉まで賜ったっていうんだからたいしたものだ。お言葉どころじゃなく、褒美もたんまりとね。
 イリル自身は「あんなところつまんない。私は自分のしたいようにしたいの」なんて不満たらたらに感想をぼやいてたけど。おじさんが聞いたら「この馬鹿娘がーッ!」って手が出るねきっと――って、そうじゃない。
 えー。えっと、なんだったっけ。
 ……そうそう。まあそんなわけでイリルには資金があって、卒業間際にあれこれと動き回っていた。卒業が確定するやいなやジャスティーに向かい、卒業式の前日まで起業する処理をあれこれ行ったって聞いた。
 彼女はどうしようもない「あほぅ」ではあるけど、常識的なことだって全く出来ないわけじゃない。
 彼女には強力なコネまであったと知って、ジャスティーに着いた僕は驚いた。イリルが準備した事務所は町のほぼ中心、噴水のあるメイン広場に面した建物の一階。
 事務所の中に何があるか把握する前に立派な馬車がやってきて、馬車から降りて彼女に丁寧な上流階級風の挨拶をしたのはジャスティーの領主だった。いい立地の事務所を用意できたのはこの領主のおかげだったのだそうだ。
 イリルは一応は丁寧に礼を言い、そして早急に領主には退場願っていた。「何となく生理的悪寒を感じるの」だそうだ。だったら何故そんな男の治める町にやってきたのか――僕が感じた疑問はその日の内に解決したんだけどさ。
 領主が去り事務所内に入り――領主を玄関先で追い返すのはいかがなものかと思ったけど、中に何もなかったので中に入ってもらってもどうしようもないものだと何となく納得しつつ――馬車から降ろした荷物を運び壁際に置いて、僕がその横に座り込んだ時、イリルは元気よく奥の扉を開いてそこに消えていった。
 疲労度の違いが微妙な年齢差によるものか、それ以外に何か要因があるのかをぼーっと考えていたら、いつの間にか戻ってきていたイリルが頬を膨らませて僕をのぞき込んでいた。
 その時の衝撃を一言で言い表すとしたら難しい。
 まずは彼女の気配に気付き、間近に彼女の顔を発見して動揺し、顔を遠ざけた直後に壁に後ろ頭が勢いよくぶつかってたんこぶが出来た。
 だがそんなものは小手調べ。
「何馬鹿やってるの、ビィ」
 遠慮なく爆笑したイリルの全身を目撃した僕は、数秒凍り付いたと思う。
 長年一緒に成長してきた幼なじみが、明らかに間違った恰好で戻ってきた。忠告を口にするのは簡単なのに、口に出来なかったのは不覚だった。
 それから彼女は間違った姿をデフォルトにしているから。
「どぉ、ビィ。似合うでしょ」
 イリルはご機嫌でくるりと一回転。
 声が出なかったのは息が詰まったからだ。魔導学校を五年で卒業し、国王陛下からお言葉とご褒美を賜ったこともある(一応は)有能な魔導士が、逆立ちしてもそうは見えない恰好でご満悦。
 露出度が高くてヤバかった。
 夏とはいえ腕を剥きだし。へそまで見えている。スカートはとても短くて。全体的に黒い色調。胸も黒い包帯のようなものが巻いてあるだけって。
「お前はトラルガに何勉強しにいっとったんだー!」
 この場には存在しないおじさんの怒声が脳内合成された。夜の商売の女でも、そんな恰好しない――と思う。多分。僕の知る限り。
「似合いすぎていて褒め言葉も出ないのね〜」
 歌い出しそうな口ぶりでイリルはにっこり。半分踊るようにさらに数回転。
 ただでさえ短いスカートがふわりと持ち上がったのをよく覚えている。そして同時にもう修正が効かないんだろうと悟った。
 気に入ったら彼女は飽きるまでやめない。それはもう、間違いないと。
 本当にもう色々ヤバイと思うんだけど、僕には止めようがない。せめて最初に一言言えばよかった――服も着る人を選ぶんだよ、と。
 イリルはただでさえ強力な魔力持ちで、人よりも少し成長が遅い。そのせいもあってか十五歳には見えなくて、当然その体はちっとも女らしくない。
 ぼんきゅっぼんの「き」くらいなら、まああるけど。ウエストだけでは着こなせない奇抜すぎる服装だ。もうあと何年かしたら、まあ見れなくもないようになるんじゃないかと思うけど――それはヤバさを増す結果になる気もする。
 いやそれはともかくだ。何をどこからどう言えば素直に彼女が忠告に従ってくれるのか、これまでの経験を僕が総ざらいしていいアイデアを検討している間にイリルのご機嫌メーターはさらに上昇。
 確実に修正が効かないと改めて悟ってしまうことになる。……無念。
「ちなみにビィの制服は〜」
「は?」
 なにやらご機嫌で荷物をひっくり返していたイリルの言葉に対する僕の反応は、何度思い返しても間が抜けていたと思う。
 彼女がカバンの中から取り出したのは、言葉通り僕のサイズに合った一式だった。色はイリルの身につけたそれとほとんど同じ――つまり黒いもので。
 男物のそれは、さすがに露出度は高くない。というかむしろ高ければ別の意味で激しくヤバイわけだけど。でもそれに安心するわけにはいかなかった。
「制服、て」
 それ僕が着るの?
 問いかけは心底嫌そうに響いたと思う。彼女の顔がきゅっと歪んだのをよく覚えている。それは不機嫌になる前兆
「わかってる? ビィ」
 諭すような口ぶりで言いながら、イリルは腰に手を当ててぐっと僕に顔を近づけてきた。
 彼女自身が身につけているものと違って、その黒い上下は常識的な服だ。ただ、制服なんて言われたら常に身につけろって言われてるようなモノで。
 それはつまり、間違った姿をしているイリルと一緒にその姿でこの事務所にいなければいないことを意味して。
 それって、ペアルックみたいで――かなり遠慮したいんだけど。僕の気持ちなんてもちろん彼女は知ったこっちゃない。
 ずいっと僕に詰め寄ったイリルは、僕の胸にその制服とやらを押しつけた。
「私は雇い主、貴方は?」
 僕は別に率先して彼女の部下になったわけじゃないっていうのに。
 イリルの嫌ぁな微笑みに、結果として僕は負けた。
 制服とやらに身を包み彼女の隣に並んで、姿見なんてないから脳裏で僕らの様子を想像。どう前向きに考えても明らかにコンビですよと言わんばかりの姿しか思い浮かばなくて、心の中で泣いた。
「これはその……人が見たら引くんじゃないかな」
「そこがいーんじゃない」
 やんわりとした忠告に対する答えは何故か自慢げ。
「こーもっとイリルに似合うようなポップでキュートな可愛い制服の方がもっと似合うと思うけど」
 それでも何とか意見を変えてもらおうと必死に言いつのると、彼女は「なにそれ」と呆れた笑みを見せた。やれやれと頭を振って、それからぴっと僕の胸を指差して。
「私はポップでキュートな可愛さなんて求めてないの」
「……そーなの?」
 イリルは口をつぐんでしまえば非常に可愛らしい女の子だ。幼い外見は少女と言うよりは女の子。可愛いと言われてうれしくない女の子は多分いない。彼女自身もそうだったはずだから、いきなりの一言に僕はびっくりしてイリルを見つめた。
 彼女は僕を睨んでたけどね。その視線がふいっとそらされて、事務所の外のどこか遠くでも見ているような顔になる。
「目指すのはクールさよ。クールあんどキュート!」
「その二つは両立するもの?」
「するわ」
 イリルは自信満々に断言した。そうされると僕は「ああ、そうなんだ?」としか答えようがない。
「でも、この制服はクールとは言い難いような」
 僕のはともかく、君のはねイリル。内心の呟きは理解して欲しいものではあったけど、理解されても面倒そうなものでもあって、口に出すことはためらわれる。
「そんなことはないわ」
「そうかなぁ」
「そうに決まってる」
 遠慮して口に出来ない僕に対するイリルは迷いがない。奇抜な服にそんなに自信が持てるなんて、むしろうらやましい話だ。
「でも、お客さんが尻込みするような制服はちょっと……」
 僕が嫌だ、なんて言っても彼女が気にするわけがないのは間違いない。押しつけられた服と彼女のそれを見比べながらの再度の言葉に、イリルはうんうんとうなずいてくれた――なぜか、満足げに。
「そこがいいのよ」
「ええと、イリル。君、客商売ってどんなモノかわかってる?」
 僕は故郷の例を一つ二つ上げた。子供は万引きするものと決めてかかって、常に鋭い眼差しを僕らに向けてきた雑貨屋のばあさんのこと。精肉店の大旦那は喋るとつばが飛ぶもんだから、若旦那が店番を任されるようになってからは大旦那がたまに店頭に立っても誰も買いに行かなかったこと。
 大事なのは自分の主義主張じゃなくてお客様だ。お客様の印象を向上させるには、もうちょっと身だしなみには気をつかうべきだと思う。
 僕の制服はともかくとして、イリルのそれは絶対に何か間違っている。
「わかってるわ」
「わかってるのっ? だったら何で……」
 イリルは片手をちょいと上げて僕の言葉を制した。
 体重移動で僕に体を寄せた彼女の、いたずらっぽい瞳が僕を見上げた。
「イリル……?」
「これは内緒の話よ?」
 しぃっと口元に手を当てた彼女にこくりとうなずくと、彼女は背伸びをするように僕の耳に口を寄せてきた。
「私は真面目に商売をする気はないの」
 この言葉を教授が聞いたら、卒倒すると僕は思う。だったら何でせっかくのお誘いを蹴ってまで、この街で店を開こうだなんて思ったのさ!
 どこから何を、どう言えばいいのか分からずに僕が口をぱくぱくさせているさせている間に、イリルは身を翻して再び荷物に向かっていく。
「ちょ、ちょっと、イリル。なにそれ、僕はそんなこと、」
 慌てて僕は彼女に追いすがって、つっかえつっかえ抗議した。だけどイリルは僕の抗議を無視して壁際で荷を一つ解きはじめる。
「イリル」
「私が目指すのはコレよ」
 イリルがぱらりと布を取り払い、出てきたのは木製の看板。
「これ、って」
 僕はまじまじとその看板を見た。イリルが掲げる看板はそう大きくない。掘ってある文字はいびつで読みにくく、判別にはやや時間がかかった。
「ええと、イリル・バーレィの悪徳商会……へっ? 悪徳……?」
 お手製らしい看板を読み上げてから、僕は看板とイリルを交互に見ながら問いかける。力強く彼女はうなずいた。それを見てとても口では言えないようなおじさんの罵声を僕は想像してしまった。
 バレたら間違いなく、手が出ると思うね。おじさんのぶっとい腕がイリルにエルボーを食らわせる様が目に見えるようだった。
 まったく、いったい、何を考えてるんだイリルは。
「あの領主は私の敵よ! だから困らせてやるの」
 色々突っ込みたいところはあるけど、僕はあえて聞かないでおいた。
 何でそんなに領主を毛嫌いをするのかとか、それなのにその領主に事務所を紹介してもらうなんておかしいとか、表通りに店構えちゃまずいでしょとか――まあ、色々あったけど。
 とりあえず率先して僕がするべきは、イリルが看板を表に掲げないように阻止することだった。



「あの、ちょっと?」
 インタビュアーの声に僕ははっと我に返った。いけないいけない、うっかり追憶に没頭していた。
「いやあ、本当に難しいですねえ」
 どれくらい思考の海に沈んでいたのか、想像できなくて僕は誤魔化し笑った。
 インタビュアーの様子を見る限りそう長いことではなかった――と、信じたい。彼女が営業スマイルの下で苛立っているかもしれないので、僕は慌てて言葉を探した。
「言葉を選ぶのは難しいですよ」
 言い訳しながら手にしたグラスを置いて、僕は腕を組んだ。
「そうですね、あえて言うなら――真っ直ぐに突き進む人、ですね」
 だから制止役の僕が苦労するんです。僕が飲み込んだ言葉を知らず、インタビュアーはそれをメモに取った。
「オーケー。ご協力に感謝するわ」
「いえ、こちらこそどうも」
 今度こそ僕は立ち上がり、インタビュアーと握手を交わす。
「いずれ、イリル・バーレィ当人にお話を聞きたいわ。いずれぜひとお伝えして」
「言うのはかまいませんけど、首を縦に振ることはないと思いますよ」
「あら残念」
 僕は丁寧に一礼して、面接室から逃げるように去った。口から飛び出した出任せが、近日中に街中に知れ渡るなんて恐ろしい話だ。
 インタビュアーが聞き込んだのは領主の勧誘でジャスティーで開業したばかりの若い魔導士の情報だ――取材を嫌がった当人によって代理人を任された僕は、色々と取り繕いながら答えるのに苦心した。
 いや、まあ、僕が来てよかったんだと思うけど。イリルが来ていたらとんでもないことになっていたと思うから、さ。
 例えば――「この街の領主が嫌いだから、打倒するために来た」とか「本当は店の名を悪徳商会にして悪っぽさを前面に押し出したかったけど、反対されたから悪徳は仕方なく消したのだ」とか、まあそんなこと?
 短期間でイリルの奇抜な格好やズレた言動に慣れた上に、ナチュラルに依頼をしてくるこの街の人たちはそんなインタビュー記事は気にしないかもしれないけど、ジャスティ・タイムズをおそらくは読むであろう領主が気を悪くすることは避けたい。
 インタビューはまあまあ、うまいことごまかせたと思う。
 問題は僕が取り繕った内容をイリルが気に入るかどうか、なんだけど――気に入らなくても立ち上げたばかりの商売をいきなり頓挫させる訳にいかないからと言って誤魔化すしかないよねえ。
 僕は確実に訪れそうな未来を予想して、深く深くため息を漏らした。

2009.06.03 up
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体・事件などには、いっさい関係ありません。

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